大きな仕事を離れるとき、いちばん難しいことは何か?そして、どう新しいことをスタートするのか?
- GWF FRANCE

- 4 日前
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人はよく、「大企業を辞めるときのいちばんの難しさは、リスクやお金、将来の不確実性だ」と思い込みます。けれど実際にそれを経験した女性たちは知っています。
本当に難しいのは“目に見えないもの”——アイデンティティです。
あなたが離れるのは仕事ではなく、“肩書きとしての自分”

仕事を辞めるとき、手放すのは役職だけではありません。
あなたが“誰であるか”を支えていた仕組み、たくさんのメール、必要としてくれる人、そして明確だった「成功の定義」それらすべてです。
何かを始めるということは、起業であれ、お店であれ、第二の人生であれ、自分自身の定義をゼロからつくり直すことです。
そして、誰もそのプロセスについて教えてくれません。
1. いちばんの難しさ:「コーポレート・アイデンティティ」という盾を失うこと
会社にいる間、あなたは“盾”を持っています。ブランド名、肩書き、チーム、決まったリズム。
辞めた瞬間、その盾はなくなります。突然…
誰もあなたを紹介してくれない
誰もあなたの意見を必要としない
カレンダーは空白で静か
以前の自信は、新しい世界では機能しない
もう“ダイレクター” “部長” “マネージャー” “責任者”ではもうありません。
ただの「あなた自身」になる。詩的に聞こえますが、実際はとても心もとないものです。
お金ではなく、この“アイデンティティの喪失”こそ、多くの女性を最初に揺さぶるものです。
2. 二つ目の難しさ:もう一度「ビギナー」になること
企業で働くあなたは、専門家です。
しかし創業すると、インターンであり、営業であり、経理であり、クリエイティブディレクターであり、ITサポートであり、PR担当でもある。
すべてを一人で担うことになります。
あなたは再び「初心者」。あなたのエゴはそれを嫌がります。しかし今後という将来は、それを受け入れることにかかっています。
多くの女性が起業を数ヶ月も先延ばしにする理由は、「長年のキャリアの後で “できない自分” を見たくない」から。
しかし、スキルは後からついてきます。最初に必要なのは好奇心。
3. 三つ目の難しさ:誰も教えてくれない“孤独”
大きな組織を離れるということは、同時に…
廊下での雑談
なんとなく笑い合える同僚
仕事を共有している人たち
大変な日の“愚痴相手”
これらを手放すことでもあります。
創業初期の孤独は、多くの女性に「本当にこの決断でよかったのか?」と疑わせます。たとえ、アイデアが十分に強くても。
では、どうやって新しいことを始めるのか?
ここからの4つのステップが大きな助けになります。
1. まず“ビジネスプラン”ではなく、“小さな実験”から始める
いきなり大きな構想に飛び込む必要はありません。まずはミニ版を試す:
ワークショップを1回
プロトタイプを1つ
Instagramのシリーズを1つ
ニュースレターを1本
クライアントを1人
小さな実験は、自信と勢いを生む。完璧主義は、その両方を奪います。
2. 新しい「自分の一行」をつくる
肩書きの代わりになる、軽やかで真実の一文が必要です。
「女性の次の章づくりを支える仕事をしています。」
「旅をもっと快適にするものをつくっています。」
「創業者のための、前向きな空間を育てています。」
この一行が、新しいコンパスになります。
3. “味方の個人アドバイザー”をつくる
アドバイザーでも投資家でもない。ただ、あなたを理解し支える3〜5人の女性。
すでに事業をつくったことのある人
あなたを深く知る人
厳しい質問を投げてくれる人
感情面を支えてくれる人
新しいスタートに必要なのは、この声の支えとなってくれる人です。
4. 「ゼロからのスタート」ではなく、「持っているものからのスタート」と理解する
あなたはゼロで始めているのではありません。すでにこんなにも持っています:
10年以上の経験
感情知性
国際的な視点
レジリエンス
ネットワーク
直感
センス
価値観
クリアな視点
第二章は“生まれ変わること”ではなく、持っているものを再構成すること。
大きな仕事を辞めることは、成功の終わりではありません。自分の意思で選ぶ人生の始まりです。
いちばん難しいのはアイデンティティ。いちばん勇気がいるのは、もう一度始めること。
そしてその先には、働き方と価値観が重なる、自分らしいのライフスタイルが待っています。



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