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Voices #4 — アリナ・ナバロ・メレンド M&Aの世界の向こう側へ

GWF Voices — アリナ・ナバロ・メレンドさん。

M&A弁護士(ドイツ・ルクセンブルク)– Squire Patton Boggs

Féminin Pluriel Berlin副会長 –

起業家マインド / プロジェクト&ネットワーク構築者


アリナさんと初めて会ったとき、まず目に入るのは温かな笑顔と、瞳の中に宿る輝きです。それだけで、不思議と心がほぐれていきます。


ドイツを拠点に、アリナ・ナバロ・メレンドさんはドイツとルクセンブルクにてM&A弁護士としてインターナショナルに活躍しています。

しかし、法律は彼女の一面にすぎません。法律業務の傍ら、アリナはプロジェクトを立ち上げ、育て、人と人をつなぐことに情熱を注いできました。ビジネス、デジタルプロダクト、マネジメント。さまざまなプレイヤーが交差する場所に、彼女は強く惹かれています。



GWF:アリナさんはもともと弁護士を目指していたのですか?


アリナ: いいえ、最初は言語に関わる仕事がしたいと思っていました。

言語はずっと大切なものでした。フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語を流暢に話し、今は中国語を学んでいます。歌うことも好きです。

やがて気づいたのです。法律もまた、一つの言語だということに。システムがどう機能するかを理解するための、構造化された言語。それが法律でした。


GWF:M&A分野の女性弁護士は、いまだにとても少ないように思えますが、なぜだと思いますか?


アリナ: M&Aは非常に要求の高い分野です。多くの時間と、常に動ける体制が求められます。パートナー、家族、職場環境からのサポートがなければ、とても大変です。特に子どもがいて、仕事と家族の両方に責任を持つ場合はなおさらです。


特定のサークルへのアクセスも容易ではありません。すでにそのネットワークの一員でなければ、入り込みにくい環境があります。

そして、無意識のバイアスがあります。多くの場合、意図的なものではない。でも、能力や権威の見られ方に影響を与えています。


よく知られた例があります。ボストン交響楽団の話です。ジェンダーバイアスを減らすためにブラインドオーディションを導入しましたが、最初の効果は限定的でした。ヒールの音など別の要因も取り除いて初めて、女性の合格者が増えた。靴を脱いでもらうことで、です。知らず知らずのうちに、知覚が判断に影響していたのです。

教育や社会とも深く関係しています。幼い頃から、女性は「何を優先すべきか」というメッセージを受け取り続けています。


そして時に、女性が女性に厳しいこともある。自分自身が苦労してその場所にたどり着いたからこそ、そうなってしまうことがある。これは心理的なダイナミクスです。常に意識されているわけではないけれど、確かに存在しています。


GWF:Féminin Pluriel Berlinの副会長を務めていますね。具体的にはどんな活動をされているのですか?


アリナ: Féminin Pluriel Berlinでは、あらゆる業界の女性たちをサポートしています。

ネットワーキングイベント、メンタリング、テーマ別ディスカッションを企画し、ビジネス、文化、さまざまなセクターの女性たちをつなげています。毎年、一つの主要テーマを設定しています。昨年は女性の健康、今年は女性の経済的安全保障です。


2025年には、ベルリンのフランス大使館でFéminin Pluriel Berlin文化賞を創設しました。女性の社会的地位向上に貢献した女性を讃えるものです。

今年の受賞者は欧州中央銀行総裁のクリスティーヌ・ラガルド氏。昨年はケルン大聖堂の元主任建築家であり、ノートルダム大聖堂の再建にも携わったバーバラ・ショック=ヴェルナー氏でした。


1992年にフランスで始まったFéminin Pluriel Globalの一員として、世界各地に広がる強固な国際コミュニティとつながっています。

女性は一人じゃない。メンターがいる。サポートがある。ネットワークがある。それがこの活動の根底にある思いです。


GWF:ご自身を「起業家マインドの持ち主」と表現されていますね。それは日々の生活にどう現れていますか?


アリナ: ずっと起業家マインドを持ってきました。プロジェクトを立ち上げること、アイデアを現実に変えること、人と機会をつなぐこと。それが好きなんです。


この数年、夫のスタートアップ「Jocoda Tech」(モビリティ向けソフトウェアソリューション)を通じて、スタートアップエコシステムへの理解が深まりました。この経験が、イノベーション、デジタルプロダクト、戦略的ネットワーキングへの関心に磨きをかけてくれた。法的な思考・構造、リスク分析、契約が起業家としての推進力やビジョンと組み合わさったとき、どれほど力強いものになるかを実感しました。


同時に、人をつなぎ、意味のある関係を築くことへの情熱もさらに深まりました。

イベントにはずっと参加するのが好きでした。最初はグループで行っていた。その方が気楽だから。

しかし、一人で行くのは全然違います。一人で行けば、自己紹介しなければならない。誰と話したいかを自分で決める。ターゲットとなる相手に集中できる。


すべてのイベントに出る必要はないと学びました。自分の目標に合ったイベントを選ぶ。それだけでいいのです。


GWF:法律の仕事、プロジェクト構築とネットワーキング、協会の活動、そして家族。どうやってすべてのバランスをとっているのですか?


アリナ: 優先順位の問題です。

すべてが同時にはできない。仕事に集中すべき時期もある。家族を優先すべき時期もある。それぞれの「フェーズ」を受け入れることが大切です。


そして、自分が何を成し遂げたいのかを明確にしておくこと。そうしなければ、ただ目の前のことに反応し続けるだけになってしまう。


私にとっては「意図的に生きること」でもあります。インパクトの大きな活動を選ぶ。ルクセンブルクでの業務拡大、Féminin Plurielを通じたエンパワーメント活動、イノベーションエコシステムへの貢献。そして同時に、家族との時間、自分自身のケア、英気を養う時間も守る。湖での水泳、ズンバ、中国語の学習。それが私のリチャージ方法です。


GWF Voices は、人生の転換期を起業家精神で乗り越える女性たちのリアルな物語を届けるシリーズです。


 
 
 

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